ヘアドネーション前に知っておきたいこと

blog
スポンサーリンク
SNSフォローボタン
hairsalon enのフォローはこちらから!

近年耳にする機会も多くなった「ヘアドネーションカット」という言葉。髪の毛を提供して18歳以下の子供たちに無償でウィッグ(かつら)をプレゼントしようという取り組みです。最近では小学生や男性でも協力する人が増えており、当サロンでもお問い合わせが多く皆さんの関心の高さを日々実感しています^^

今回は「髪の長さの正しい測り方」など、事前に知っておくと便利な情報などをまとめてみました。(※当サロンでの経験をもとにお伝えします)

ヘアドネーションをする際の参考になれば嬉しいです👋

ヘアサロンエンの営業時間や定休日はこちらでご確認いただけます

「ヘアドネーション」とは?

ヘアドネーションとは、小児がん、先天性の脱毛症、不慮の事故などで、頭髪を失った子供のために寄付された髪の毛でウィッグを作り、無償で提供する活動。

ウィキペディアより

もともとはアメリカなど海外で行われていた活動で、日本では2009年に活動が始まっています。そう考えるとまだ13年ほどしか経っておらず、わりと最近の話ですね。私がウィッグのお仕事を始めたのが2008年なのですが、確かに当時は「ヘアドネーション」という言葉はまだまだ一般的ではなかった記憶があります。

女優さんなど有名人が自分の髪の毛を提供してロングヘアからショートヘアにイメチェンした様子などがメディアにとりあげられ、ここ数年で一気に広まったね

最近ではお子さんや男性もこの活動に参加することも増えてきました。うちのサロンでも小学生の女の子が「提供する側」としてヘアドネーションカットに来てくれることもあるんですよ。

日本でヘアドネーションを主催している団体は3つ

NPO法人 JHD&C(ジャーダック)  日本で一番歴史のあるヘアドネーション法人

つな髪  医療用ウィッグメーカーが製作、部分ウィッグもあり

NPO法人 HERO 宮城県が拠点、児童施設などでオリジナルヒーローを起用した活動も

髪の毛を提供したい場合はこの3つの団体の「賛同サロン」でカットして髪の毛を預ける方法任意のヘアサロンでカットしてもらって自分でいずれかの団体宛に髪の毛を送る方法があります。提供できる髪の毛の基準が少し違っていたりするので、自分の髪の毛の状態と照らし合わせて事前にチェックしておくと良いでしょう^^

ヘアドネーション用の髪の毛は何センチ必要?

「よし!ヘアドネーションしよう!」とグーを突き上げたものの、ただ髪の毛を提供すればよいわけではありません。必要なのは「ウィッグを作るための髪の毛」ですから、もちろん31センチ以上という長さの条件があります。これは最低条件ですので、31センチ以上であれば何センチでも大丈夫かと思います。

もし31センチに満たなかった場合はどうなるのか?ヘアドネーションについて調べると、もしこの条件に足りない長さでも極端に短いものでなければ「前髪」や「カット練習用」として使用できると記載されているサイトを見かけたことがあります。

でも、せっかく寄付するのでしたらやはり気持ちよく使ってもらいたいですよね?たった数センチ足りなかっただけで目的と違う用途に使われるよりは、あと数ヶ月頑張って伸ばして「行ってらっしゃい!いいウィッグになってね!」と髪の毛を送り出してあげましょう。

ちなみにパーマ毛、カラーリング、白髪でも31センチ以上あればOKの団体もありますよ!

ヘアドネーションカットのやり方

当サロンでヘアドネーションカットをした時の様子です

寄付するためにはヘアドネーション用の毛束にカットをする必要があります。このカットをする美容室は「ヘアドネーション賛同サロン」でなくとも大丈夫です。毛束を作った後に自分のヘアスタイルも整えるわけですし、普段通っている美容室でやってもらいたい方も多いことでしょう。もしいつも担当してくれている美容師さんがヘアドネーションに慣れていない場合は、きちんと前もってその旨を伝え、了解を得てから予約しましょう。

ヘアドネーション用のカットの仕方は主催団体の公式サイトにも載っているよ!担当する美容師さんに伝えてしっかり把握しておいてもらうと安心だね!

カット方法は覚えればとても簡単です。切ったものが31センチ以上になるように、毛束を作ります。左右一本ずつなどと大胆なことはせず(笑)、全体的に10本前後で作ると良いかと思います。あまりに太いとその毛束を切る時に何回もハサミを入れるようになり、切り口が歪んで長さが狂ったりするので注意します。また、切った後にバラバラと解けないようにゴムなどでしっかりと固定しましょう。

切った毛束は絡まないように綺麗に並べて袋や布、紙などで包みます。さらに毛束がきちんと綺麗な状態で届けられるように、ビニールなど撥水効果のある袋に入れて専用機関へ送りましょう。

また、毛束をしばらく保存したい時は和紙など通気性の良いもので包んでおくのがおすすめです。直射日光、湿気を避けて保存します。お天気が良い時にはたまに風に当ててあげるとカビが生えるのを防ぐことができます。

ちょっと待って!ヘアドネーションの注意点

ヘアドネーションの歴史や目的、カットの方法などがわかったところで、今度は注意しなければいけないことをお伝えします。

31センチ伸ばせば良いわけではありません

ヘアドネーションとして毛束を送るには最低31センチの長さが必要だということはわかりました。ですが、それはあくまでも切った毛束の長さです。カットする時に髪の根本から毛先までどれぐらいの長さがあれば良いのか、それは

毛束を切った後の自分のヘアスタイルの髪の長さ+31センチ以上

です。ここで「あ”ぁ!」となった方もいるかもしれませんね(笑)

例えば、毛束を作った後に肩ぐらいのボブに整えたい場合、そのボブの毛先から31センチ以上の長さが必要ということになります。

どれぐらいの期間が必要か確認しましょう

「よし!ヘアドネーション用に伸ばすぞ!」と気合いを入れたものの、その気合いだけでは髪の毛の伸びるスピードが急激にアップすることは残念ながらありません。個人差はありますが、毛髪の伸びるスピードは平均で1ヶ月に約1センチと言われています。毛束の31センチ分だけを考えても単純計算で31ヶ月かかります。31ヶ月=2年7ヶ月です。そこに毛束を切った後の自分のヘアスタイル分の長さも加えて考えます。

髪の毛が伸びるスピードを都合良く早めることはできませんが、放っておけば勝手に伸びてくれるのが髪の毛です。焦らず気長に待ちましょう^^

伸ばしている期間は最低限のお手入れも忘れずにしていきましょう。

提供する側は毛束を送ればやりきった感があり、当然晴れやかな気持ちになります。そこまで大事に伸ばすのは実際大変ですし、とても素晴らしいことです。

ですが、実はそこからがスタートです。皆さんが長い期間大事に育てた毛束が工場に運ばれウィッグになり、ようやく必要としている子供たちの手に渡ります。そしてそのウィッグをつけて子供たちは学校に行ったりお出かけを楽しんだりします。毛束を作るまでの期間と同じか、もしくはそれ以上の長い間活躍してくれる髪の毛です。できる範囲で結構ですので、トリートメントなどは定期的にしてあげましょう。

前述したように、髪の毛を伸ばしている期間中はパーマやカラーはできますので、その時の長さによってアレンジを楽しみながら上手に伸ばしていくのがおすすめです。

「乾いた髪の毛」を提供しましょう

たまにSNSなどでヘアドネーションカットの様子をアップしているものを見かけます。ですが、よく見るとカット前にシャンプーをしたのか(それ事態は問題ありません)、乾かさずに髪が濡れたまま毛束を作ってそのままカットしているように見えるものも、、、。(確認したわけではないのでハッキリとはわかりませんが、同業者目線でそう感じました)

確かに髪の毛は濡れている状態の方がハサミの通りもよくスパッと切れます。しかし、ヘアドネーション用の毛束は原則乾いているものに限ります

なぜ濡れた髪の毛がダメなのかというと、毛束を送っている途中で湿気や暑さで細菌が繁殖し、臭ったりカビが生えたりするためです。

この状態で届いた毛束をどう処理するのかは定かではありませんが、当然のことながら送られた相手も困るでしょうし、それを綺麗にするために何かしらの処理を施す場合はただ手間を増やすだけになってしまいます。関わる人全てが気持ちよくありたいものです。

せっかく長年かけて伸ばした髪の毛ですから気持ちよく使ってもらいたいものです。必ず乾いた状態の髪の毛で毛束を作りましょう。

当然ですがヘアクリームやヘアワックスなどのスタイリング剤がついたままのものダメです。毛束を作る前にはきちんとシャンプーをして汚れを落とし、できればリンスやトリートメントもしないのが理想です。乾いた髪の毛を切るのはちょっと大変かもしれませんが、これは必ず守りたいポイントです。

まとめ

ヘアドネーションは「お金」「時間」「場所」などをわざわざ準備しなくても良いことから手軽にできるボランティアとして注目されている活動です。その関心は小さなお子さんから年配の方まで幅広く、最近では男性でもこのために髪を伸ばす人もいるそうです。

私は普段のサロンワークでウィッグのお仕事もさせてもらっていますが、皆さんが思っている以上にウィッグを使用している人は多いです。「病気やケガの治療によるもの」「脱毛症」「抜毛症」「生まれつき毛髪がない」など、その理由は実に様々です。

2008年から始めたウィッグのお仕事で、これまでの一番若いお客さまは5歳の幼稚園児でした。初めは緊張のせいかウィッグのカット中もほとんど鏡を見ることはなかったのですが、違和感のあったウィッグがどんどん自分用に馴染んでいくのがわかり、いっきに表情が和らぎました。カットが終了してもよっぽど嬉しかったのか、鏡の前でずっと「初めての髪の毛」をブラシでとかしていたのを覚えています。お母さんが「ほら!もう帰るよー!」と何回も急かしていました(笑)

18歳以下のヘアドネーションの対象者となる年代の子たちがウィッグの相談に訪れることは珍しくなく、また、提供する側としてお問い合わせくださる方も増えています。

ヘアサロンエンではヘアドネーションカットをした毛束はお持ち帰りいただき、お客さまご自身で専門機関へ送っていただいております。

もちろん毛束作成後の自毛のカットもきちんとさせていただきますのでご安心ください。ご相談やカウンセリングのみもお気軽にどうぞ!

※ヘアドネーションについて詳しい情報はhttps://www.jhdac.org をご覧くださいませ

タイトルとURLをコピーしました